開業にあたっての思い
今のような高齢社会では、高齢者の要介護状態に焦点が向けられた社会システムのように思えます。それは社会にとっては必要なことではあるのですが、高齢期が老いと衰えに向き合う時間だけのように思えるのはとても淋しいと感じています。
人生が稲の成長に例えられることがあります。籾から小さな芽が出た様子は生まれたての赤子のようです。やがて光と水に支えられ、大地に根をはり、真夏の太陽のもとで思い切り手足を伸ばしていく。いつの間にか咲いていた花々は、やがてはち切れそうな実をたわわに実らせ、いつしか稲穂は重くしなっていく。その一粒一粒にあなたの想い出と次の世代への思いが込められている。そんな稲の成長はまさに人生のようです。
「みずほの里」の名は、稲穂が豊かに生い茂る日本の美しい風景を古事記や日本書紀の中で「豊葦原瑞穂国(とよあしはらみずほのくに)」として使われているところから、弊社の社名としていただいたものです。
「みずほの里」では交通手段や移動手段がなく外出が困難な方を対象に、カウンセラーが生活の場にお伺いさせていただきます。あなたが今お困りのことやあなたの人生の一粒一粒の想い出などをカウンセラーに語ってみませんか。

代表プロフィール
社会人経験の中で、要介護の高齢者と触れあう時間を多く持つ機会がありました。早期退職後、一念発起し心理系の大学院に入学したのち、臨床心理士、公認心理師、臨床発達心理士などの資格を取得しました。
実務経験としては、精神科の病院心理士として、心理面接と心理検査の実績を積みながら、多くの要介護高齢者や精神的な病気を抱える方々と巡り合うことができました。また昨今注目されている発達障害と言われる特性が、それぞれの人生にどのように影響されてきたのか、実際に当事者と語りあうことで理解を深めることができたと思っています。これらの経験を活かし、皆さんとともに過ごせたらと願っています。
所属学会・団体等
日本心理臨床学会 日本精神分析学会 日本コラージュ療法学会
日本公認心理師協会 日本臨床発達心理士会